🐄 動物の知能に新たな発見!道具を駆使して「孫の手」にするウシのベロニカ
これまで「ウシ」といえば、のんびりと草を食む姿から、それほど高い知能を持つイメージは持たれていませんでした。しかし、そんな常識を覆す驚きのニュースがオーストリアから届きました。
13歳のブラウンスイス牛、「ベロニカ(Veronika)」が見せた「道具を巧みに操る行動」が、世界の科学者たちを驚愕させています。
🧹 デッキブラシを「多目的ツール」に変える知恵
ベロニカが注目を集めた理由は、彼女が自分の身体をかくためにデッキブラシを道具として使用したことにあります。単に物に体をこすりつけるのではなく、彼女は口でブラシをくわえ、自分では届かない背中やお腹を器用に掃除するのです。
特に研究者を驚かせたのは、その「使い分け」の能力です。
- 毛の部分: 背中などの皮膚が厚い場所を力強くかくために使用。
- 柄(持ち手)の部分: お腹や乳房など、デリケートで敏感な場所を優しくかくために使用。
このように、一つの道具の異なる部位を目的によって使い分ける行動は、動物行動学で「多目的ツール使用(Multi-purpose tool use)」と呼ばれます。これは人間以外ではチンパンジーなど、極めて一部の高度な知能を持つ動物にしか見られない行動でした。✨
🧪 科学誌『Current Biology』でも発表された驚きの成果
ウィーン獣医大学のアントニオ・オスナ=マスカロ博士らのチームは、ベロニカのこの行動を詳細に調査し、2026年1月に科学誌『Current Biology』で論文として発表しました。
マスカロ博士は、「ベロニカはただ道具を使っているだけでなく、その物理的特性(硬さや形状)を理解し、自分のニーズに合わせて柔軟にコントロールしている」と指摘しています。彼女はブラシの角度が悪いと、舌を使って位置を調整し、完璧な「孫の手」を作り出していたといいます。
🌟 家畜への「見方」が変わる時
この発見は、単に「珍しいウシがいる」という話に留まりません。これまで私たち人間が「家畜」として一括りにしてきた動物たちが、私たちが想像していた以上に複雑な認知能力や問題解決能力を持っている可能性を示唆しています。
ベロニカの飼い主であるヴィトガー・ヴィーゲレさんは、彼女をペットとして大切に育ててきました。彼が枝やブラシを自由に使える環境を与えたことが、彼女の隠れた才能を開花させるきっかけになったのかもしれません。🌿
私たちの身近にいる動物たちが、実はもっと豊かな内面や知能を持っているとしたら——ベロニカの行動は、動物たちとの向き合い方を考え直す大きな一歩となりそうです。
【情報の参照元】
- The Guardian: "Back-scratching bovine leads scientists to reassess intelligence of cows"
- GIGAZINE: 「史上初の道具を使う牛・ヴェロニカが話題を集める」
- Smithsonian Magazine: "A Cow Named Veronika Can Scratch Her Back With a Broom"
- Scientific journal: Current Biology (January 19, 2026)
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