伝説のレッサーパンダ「ミンファ」が19歳で大往生。 “脱走の女王”が全国に遺した愛おしい足跡
福井県鯖江市の西山動物園で、多くの人々に愛されたメスのシセンレッサーパンダ「ミンファ」が、2026年5月21日に息を引き取りました。
享年は19歳(人間で換算するとおよそ90歳)。まさに大往生でした。
「美形レッサーパンダ」として知られた愛らしい容姿と、かつて世間を騒がせた抜群の身体能力。そして全国の動物園へ広がった多くの子孫たち――。ミンファが駆け抜けた19年の生涯を振り返ります。
🐾 若き日の「大捕物」!伝説となったフェンス越え脱走劇
ミンファは2006年6月23日に千葉県の市川市動植物園で誕生しました。
西山動物園にやってきたのは2008年3月のこと。事件が起きたのは、来園からわずか1ヶ月後でした。

なんと、展示場のフェンスを軽々とよじ登って飛び越え、園外へ脱走してしまったのです!
🔍 150人がかりの大捜索
当時の様子はメディアでも大きく取り上げられ、警察や市職員、消防など総勢約150人が動員される大捜索に発展しました。
翌日、近くの住宅街の茂みで無事に発見され、連れ戻されましたが、その卓越した身体能力とやんちゃなエピソードから、ミンファは一躍「脱走の女王」として全国にその名を知られることになりました。
後に移動した神戸市立王子動物園でも脱走を試みるなど、飼育員さんたちを驚かせるアクティブな性格が、多くのファンを魅了してやみませんでした。
👶 全国に広がる愛の輪!40頭を超える「偉大な母」
やんちゃな印象が強いミンファですが、実はレッサーパンダの繁殖において非常に偉大な功績を残したお母さんでもあります。
ミンファが生涯で出産した子どもは計8頭。
- 西山動物園で5頭
- 移籍先の神戸市立王子動物園で3頭
その後、子どもたちは全国の動物園へと旅立ち、そこでさらに新しい命を繋いでいきました。
現在、ミンファの子ども、孫、ひ孫、さらには玄孫(ひ孫の子)まで含めると、その子孫はなんと40頭以上にのぼります。
私たちが普段、各地の動物園で見かけるレッサーパンダの中にも、実はミンファの血を引く子がたくさんいるのです。
🌸 静かに迎えた大往生と、ファンからの温かいお別れ
2019年に住み慣れた鯖江市の西山動物園へ「里帰り」したミンファは、高齢になってからも愛らしい姿で来園者を癒やし続けました。
晩年は足腰の衰えなどから非公開のバックヤードで過ごすことが増え、飼育員さんたちの愛情深いサポートを受けながら、穏やかな余生を送っていました。
そして2026年5月21日の深夜、多くのファンや飼育員さんに見守られながら、19歳の生涯を閉じました。1ヶ月後には20歳の節目を迎えるところでした。
💐 献花台にはたくさんのリンゴとお花が
訃報が伝わると、西山動物園に設置された献花台には、全国から多くのファンが訪れました。
ミンファの大好物だったリンゴや、色とりどりのお花が供えられ、感謝と別れを惜しむ声が絶えません。
「本当にみんなのスターだった」
「たくさんの元気をありがとう、天国でも元気に走り回ってね」
SNS上でも、ミンファへの温かいメッセージや思い出の写真が数多く投稿され、今もなお愛され続けていることが伺えます。
情報参照元
- 鯖江市西山動物園 公式サイト(レッサーパンダ「ミンファ」の死亡について)
- 読売新聞、FNNプライムオンライン、khb東日本放送 などの報道ニュース(2026年5月〜6月公開情報)






