一緒に寝ないほうがぐっすり?世界一眠らない国・日本が「睡眠離婚」で世界一になった理由
毎日の仕事や家事に追われ、夜ふと時計を見ると「もうこんな時間……」と焦ることはありませんか?🌙
実は、日本は世界的に見ても極めて睡眠時間が短い「眠らない国」として知られています。さらに最新の調査では、パートナーと寝室やベッドを別にして眠る「睡眠離婚(スリープ・ディボース)」の割合が、日本は57.2%と世界で最も高いことが明らかになりました。
「一緒に寝ないほうがぐっすり眠れる」という選択は、私たちの身体や関係性にどのような影響を与えるのでしょうか。
💤 「睡眠離婚(スリープ・ディボース)」とは?
「離婚」という少しショッキングな響きを持つ言葉ですが、これは夫婦関係の悪化を意味するものではありません。
これは、「双方の睡眠の質を向上させるために、意図的にパートナーと寝室やベッドを別々にして眠る」という前向きなライフスタイルの選択肢です。
世界的な医療機器メーカー「レスメド」が発表した「世界睡眠調査2026」によると、日本で毎晩この睡眠離婚を実践している割合は57.2%に達し、調査対象となった世界13か国の中でトップを記録しました。実におよそ半数以上のカップルが、夜はそれぞれの環境で眠りについていることになります。
📊 なぜ日本が「睡眠離婚」大国になったのか?
日本が世界的な「睡眠離婚」大国となった背景には、日本特有の睡眠事情が深く関係していると考えられます。
1. 4年連続世界最下位の「短い睡眠時間」
同調査において、日本人の平均睡眠時間は6時間23分。これは4年連続で世界最短(最下位)の記録です。
「とにかく少しでも長く、深く眠りたい」という切実な思いが、睡眠を妨げる要因を減らしたいという意識につながっているようです。
2. 生活リズムの違いとお互いへの気遣い
夫婦で勤務時間や起床・就寝時間が異なる場合、同じ部屋で寝ていると「相手を起こしてしまわないか」と気を使ってしまいがちです。
お互いの生活パターンを尊重し、睡眠を邪魔しないための思いやりとして、あえて別室を選ぶ夫婦が日本では増えています。
⚠️ 睡眠離婚のメリットと、知っておきたい「隠れたリスク」

寝室を分けることには多くのメリットがある一方で、実は健康上の「リスク」も潜んでいます。
👍 メリット:自分好みの最適な睡眠環境を作れる
- 途中で目が覚めるのを防ぐ:パートナーのいびき、寝返り、夜中のトイレなどの物音で起こされるのを防ぎます。
- 温度調整が思い通りにできる:エアコンの快適温度は男女や体質によって異なります。自分に合った室温で眠れます。
- 自分のペースで眠りにつける:寝る前の読書やスマートフォンの光など、相手を気にする必要がありません。
👎 リスク:重大な病気の「サイン」を見逃す可能性
一方で、別々に眠ることによる最大のデメリットとして、パートナーの身体の異変に気づきにくくなる点が挙げられます。
例えば、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の兆候である「激しいいびき」や「一時的な呼吸停止」は、自分自身では気づきにくいものです。
別々の部屋で寝ていると、こうした健康上のSOS(サイン)にパートナーが気づいてあげることができず、医療機関の受診や発見が遅れてしまう恐れがあります。
💡 「世界最低」と指摘される、日本の睡眠リテラシー
今回の調査では、日本の「睡眠リテラシー(睡眠に関する正しい知識や意識)」が世界に比べて著しく低いことも浮き彫りになりました。
| 質問項目 | 日本の割合 | 世界平均 |
|---|---|---|
| 質の高い睡眠が健康寿命を延ばすと知っている | 63.0% | 84.0% |
| 睡眠不足が糖尿病や心疾患のリスクを高めると知っている | 60.3% | 77.1% |
(※「レスメド 世界睡眠調査2026」より)
このように、睡眠が健康寿命や慢性疾患(糖尿病や心血管疾患など)に大きく関わっていることへの知識や危機感が、日本は他国に比べて薄い傾向にあります。
また、睡眠不足で疲れが取れていなくても、約6割の日本人が「休まずに出勤する」と答えており、睡眠や健康よりも仕事を優先する社会環境も課題となっています。
🛌 まとめ:より健やかな眠りを手に入れるために
パートナーと別々に眠る「睡眠離婚」は、お互いの休息と日中のパフォーマンスを守るための合理的で優しい工夫の一つと言えます。
健やかで穏やかな毎日を過ごすために、より良い睡眠は欠かせません。自分に合った眠り方を選択しながら、毎日の睡眠環境を優しく整えていきたいですね。✨
📝 情報の参照元
- レスメド株式会社:「レスメド 世界睡眠調査2026」






